- gaze
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

我が家は空前の猫ブームである。
ある晩、家の周りで、親からはぐれて
(捨てられて)ビャービャー鳴いている子猫を保護、家の中に入れたは良いが、すぐに寝室のベッドの下に入り込み出てこない。仕方がないので寝ようとするも、
子猫は延々泣き止まず、結局一睡もできずに朝になり、困り果てた挙句に、猫を7匹飼っているベテランの知り合いに連絡すると、すぐに駆けつけてくれ、すぐにベッド下から確保、持参の猫餌を美味しそうにカリカリする子猫。
感心していると、身体が汚れているし、だいたいの野良には虫がついてるとのことで、洗面台で身体を洗ってもらう子猫、おとなしく目やにや、鼻にこびりついた汚れを取ってもらい、タオルに包まれて顔だけ出した姿は見違えるようにカワイイ。
とりあえず、里親が見つかるまでは面倒をみなくてはということになり、早速スーパーで子猫用の餌を買い、100均ショップで食器用の洗いカゴ、トイレシート、猫砂をゲット。ハロウィーングッズの中からフェルトに包まれた棒の先に猫の頭の付いた妖精ステッキも試しに買ってみる。
子猫は何も教えてないのに、当たり前のように猫砂の上で用を足し、カリカリを食べ牛乳を飲み、すっかり落ち着いた様子。しかも妖精ステッキは大のお気に入りで、いつまででも遊んでいて、その姿も超カワイイ。お風呂にも慣れて毎朝の日課になった。
5日目ぐらいまではトイレの前の廊下に置いた姿見の裏で寝起きしていたが、気がついたらいつの間にか居間のソファーでながながと身体をのばして寝ている。ステッキで遊ばせてると時間があっという間に過ぎてゆく。
一週間経った頃には膝に乗ってきて、そのまま顔を舐めにきたりするようになり、こうなるともう、可愛さもひとしおである。
僕は生まれつき大の犬好きで、生まれ変わったら犬になりたいと思っているほどで、猫は嫌いではないが、会えば挨拶をする程度の存在だった。
だけど、一緒に暮らしちゃうともう、ダメですね。猫大好き!特に黒白のハチワレ猫!

結局この子は2週間ほどで、無事に里親にもらわれて行き、Hachiという名で可愛がられています。
Hachiがいなくなってからというもの、
秋の訪れとともに、なんだかすっかり寂しくなっちゃって、こういうのペットロスっていうんですね。
夜な夜なYoutubeで猫動画を延々観たり、近所の野良猫にいりこで餌付けをしたりして、大の猫ファンに!
この映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」は実話だそうで、本人(ボブ)が主演して、役者さんと一緒に演技してます。世の中には賢い猫がいるのですね。僕もときどきHachiに会いに行ってハイタッチを練習しなくては。